有明先生と瑞穂さん
「布津、こっちか?!」

「すぐそこっス!」


丁度その時布津から話を聞いた口之津が階段を駆け上がってきていたところだった。

口之津は折り返しの踊り場に立ったとき、大きな悲鳴が聞こえて上を見上げる。


「きゃあああああっ!!」

「!!??」


上から降ってくる人物――


それが誰かはわからなかったが、とっさに口之津はそれを助けようと手を差し出した。




ドドドドドッ

ガンッ




「~~~~ってぇえ・・・!」



なんとかうまくキャッチできたのはよかったものの、その勢いには耐えられずそのままバランスを崩して倒れ、壁に頭を打ち付ける。


ぐわんぐわんと揺れる頭で階段の上を見上げると生徒達が驚いた顔をして固まっていた。


「瑞穂っ!!」


すぐに布津が駆けつけ落ちてきたのが瑞穂だと知る。


「晴じゃねーか!何やってんだ!!」


「・・・・・・ふわっ・・・だひ・・・だひじょ・・・」


どうやら怪我はないようだが突然の衝撃に目をまわし、体を起こせないでいる。


「二人とも大丈夫・・・って瑞穂、パンツ丸出し!」


「瑞穂さんッ!!」



布津が声のする方を見上げると、有明が必死の形相で階段を飛び降り瑞穂に駆け寄り、肩を抱き上げた。



「大丈夫?!」


「ありふぇっ・・・だふぃ・・・」


瑞穂は必死に起き上がろうとするが衝撃と痛みでまた体が慣れず呂律すらまわらない。


「保健室に連れて行くから!」


有明はそう言うと、返事を聞く前に瑞穂を抱き上げ階段を駆け下りた。
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