white＊story

さくちゃんは、
ママの指示を受けて、
１１９番に電話する。
何分かして、
救急車が到着し、
あたしは担架に
乗せられ、救急車で
さくちゃんが
入院していた
子ども病院に運ばれた。

救急車には、
さくちゃんが同乗し、
ママは車で病院に
向かうことになった。
そして、病院に到着し、
あたしは、
救急センターに
運び込まれた。
救急隊員が、
「北条楓さん、
１３歳女児、
突然、右膝の痛みを
訴え、立てなくなった
とのことです！！」
と、早口で、あたしの
状況を報告する。
あたしを迎えたのは、
なぜかＰＩＣＵから
手伝いに来ていた、
パパだった。

「か…え、で？！」
パパが、信じられない
というような顔をして、
あたしを見た。
「ぱっ、パパ！！
助けてっっ！足が！
右足が痛いよっっ」
あたしが、パパに
声をかけると、
パパは、ハッと
我に返り、
看護師に色々指示を
出し始めた。
「楓っ、大丈夫だ！！
パパが助ける！」
その声を聞いた
あたしは、
安心したのか
意識を手放した。