white*story
気がついたら、
あたしはPICUにいた。
「かえちゃん!!」
「…楓!!」
…パパ、ママ、
さくちゃん、
佑にぃ、おばちゃん。
あたし…??
「楓、目が覚めて
良かった。
ここどこかわかる?」
ママが優しく
あたしの頭を
なでながら聞く。
「…病院?」
「そうだよ…!
かえちゃん、
私のせいで
ごめんねっっ」
さくちゃん…。
「さくちゃんの
せいじゃないよ…?」
あたしは、
かすれる声で話す。
するとパパが、
話を切り出した。
「楓。大切な話が
あるんだ。」
あたしは、こくんと
うなづいた。
「楓の右膝…は、
精密検査をしなければ
きちんと診断
できないが、
十中八九、骨肉腫に
かかっている。
だいぶ前から少しずつ
痛みと腫れは
あったはずだ。
違うか?」
「…違わない。けど…!
そんなに痛くも
なかったし、
たいしたことないって
思ってたの。」
あたしがそういうと、
パパが「なんで
相談しなかった…?
こんなになるまで…っ」
と、声を詰まらせた。
あたしの足、
そんなに悪いの…?
「ごめんなさい…。」
あたしが謝ると同時に、
さくちゃんが、
ぽろぽろ涙を
こぼし始めた。
「ごっごめんね…っ。
あたしが入院したり
するから、かえちゃん、
言えなかったんだよね
ごめんね…っっ」
「さくちゃんのせい
じゃないってば。
本当に大したこと
ないって思ってたの」
あたしが、無理に
笑顔を作ると、
ママが、悲しそうな
声で話しだす。
「楓…、落ち着いて
聞いてね?
楓の右膝、骨肉腫が
大きくなってて、
骨が破壊されてるの。
今日、転んだでしょ?
そのとき、腫瘍細胞が、
他のところにも
転移してしまった
可能性があるの。
検査してみないと
わからないけれど、
最悪…切断手術を
受けなければ
ならないの。
とりあえず、明日、
検査のための手術を
受けることになったわ。
いいわね?」
「しゅ…じゅつ。
ママがするの??」
「いいえ。私は
外科だから…。
骨肉腫は整形外科の
範疇なの。そうだ、
主治医の先生、
呼んでくるわね」
ママが立ち上がり、
ナースステーションに
向かっていった。
あたしはPICUにいた。
「かえちゃん!!」
「…楓!!」
…パパ、ママ、
さくちゃん、
佑にぃ、おばちゃん。
あたし…??
「楓、目が覚めて
良かった。
ここどこかわかる?」
ママが優しく
あたしの頭を
なでながら聞く。
「…病院?」
「そうだよ…!
かえちゃん、
私のせいで
ごめんねっっ」
さくちゃん…。
「さくちゃんの
せいじゃないよ…?」
あたしは、
かすれる声で話す。
するとパパが、
話を切り出した。
「楓。大切な話が
あるんだ。」
あたしは、こくんと
うなづいた。
「楓の右膝…は、
精密検査をしなければ
きちんと診断
できないが、
十中八九、骨肉腫に
かかっている。
だいぶ前から少しずつ
痛みと腫れは
あったはずだ。
違うか?」
「…違わない。けど…!
そんなに痛くも
なかったし、
たいしたことないって
思ってたの。」
あたしがそういうと、
パパが「なんで
相談しなかった…?
こんなになるまで…っ」
と、声を詰まらせた。
あたしの足、
そんなに悪いの…?
「ごめんなさい…。」
あたしが謝ると同時に、
さくちゃんが、
ぽろぽろ涙を
こぼし始めた。
「ごっごめんね…っ。
あたしが入院したり
するから、かえちゃん、
言えなかったんだよね
ごめんね…っっ」
「さくちゃんのせい
じゃないってば。
本当に大したこと
ないって思ってたの」
あたしが、無理に
笑顔を作ると、
ママが、悲しそうな
声で話しだす。
「楓…、落ち着いて
聞いてね?
楓の右膝、骨肉腫が
大きくなってて、
骨が破壊されてるの。
今日、転んだでしょ?
そのとき、腫瘍細胞が、
他のところにも
転移してしまった
可能性があるの。
検査してみないと
わからないけれど、
最悪…切断手術を
受けなければ
ならないの。
とりあえず、明日、
検査のための手術を
受けることになったわ。
いいわね?」
「しゅ…じゅつ。
ママがするの??」
「いいえ。私は
外科だから…。
骨肉腫は整形外科の
範疇なの。そうだ、
主治医の先生、
呼んでくるわね」
ママが立ち上がり、
ナースステーションに
向かっていった。