ひなたぼっこ~先生の、隣~【続編】
「で、泰葉はどうするの?プロポーズの返事」
「え!?」
妹尾の顔がまた赤くなった。
「いや…あれは、プロポーズじゃなくて…言葉を間違えたというか…」
付き合おうって言おうと思ったのに、何故か自然に¨結婚しようか¨と言ってしまった。
「言葉を間違えた!??ってことは、高橋は泰葉と結婚する気ないの!?」
安川が怒った顔で詰め寄ってくる。
「いや、そういうわけじゃなくて…今すぐの話ではないってこと…」
それに、俺たちは高校の時に別れてからそのままになってて…今現在、付き合ってもないわけでー…
「妹尾さん、まだいいんじゃないの?せっかく教師になったんだから」
立川がいつの間にか、妹尾の隣にいる。
「ちょ…立川、余計なこと言わないでよね!?」
詰め寄っていた安川が、今度は立川に詰め寄っている。
「はぁ…」
相変わらず、騒がしいやつだな。安川は。
今は立川と言い合いになっているし。
いや、あれは一方的に安川が言ってるな。
二人の言い合い?を懐かしながら見ていると、グイっと腕をひっぱられた。
「妹尾?」
「先生、ちょっといいですか?」
「どうした?」
「なんかここじゃ目立つので…数学準備室行きませんか?」
「え…あぁ…」
確かに、もう放課後で生徒たちはほとんどいないが他の先生方はいる。
いつかあの二人の言い合い?に気付いて、誰か来そうだからな。
「そうだな」
立川と安川にバレないように、静かに中庭を後にした。