一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「…オリオン座…冬の星だね」


「…どれだ?」

「あれだよ。真ん中に三つ星が並んでるでしょ」

「あー…。あれか」


満足したように星を見つめる蓮の横顔を盗み見る。

やっぱり無表情…。それでもその瞳は穏やかに見える。


―ギュッ

蓮があたしの手を握る。そのお返しとばかりに蓮の肩に頭を預けた。


「…あ………」


作り物の空に星が流れた。


蓮とずっと一緒にいられますように…。

蓮とずっと一緒にいられますように…。

蓮とずっと一緒にいられますように…。


流れる速さにやっぱり負けてしまう。それでも願わずにはいられなかった…。






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