春は来ないと、彼が言った。


ちょっと痛かったけど、それより嬉しさでいっぱいだった。

両想いってこんなに幸せなの?



「………かい、恢、好きだよ。ずっと前から好、…んっ」




唇と唇が、触れた。




「椛、しゃべりすぎ…。俺のセリフだって、それ」



本当にただ重ねただけ。

それだけなのに。


脳髄までとろけてしまいそう。

背骨がなくなってふにゃふにゃになりそう。

触れたところが溶けそうなほど、熱い。
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