恋する魔女
─────────・・・

二人は会社の近くの公園に来た。



「じゃーん!」


「おぉ、美味しそうだねぇ。それじゃ、頂きます。」


「どうぞ、召し上がれ。」



ジュリアが持ってきたバスケットの中には、たくさんのフランス料理が入っていた。


色とりどりに並べられた料理が食欲をそそる。
早速ブライアンが手を付けると────



「・・・・・ん?」


「何?・・・美味しくなかった?」



渋い顔をするブライアンにジュリアが恐る恐る尋ねると、一拍遅れてから



「美味い。」


と、笑顔で答えた。


その答えにホッとしてからジュリアはブライアンの肩を突いた。



「もう、ブライアン!ホントに意地悪なんだから。」


「ごめんごめん。でも、僕だってビックリしたんだ。また上達した?」


「変わらないと思うけど、そんなに美味しい?」


「あぁ。あ、まさか君」


「違うわよ。今回もちゃんと自分の力で作ったわ。魔法は最初の時だけよ。」



ブライアンが疑ったのは魔法だ。



以前手料理だと思ったら魔法で作った料理を騙されて食べさせられた経験から、料理に関してはブライアンはいつも疑ってかかるようになった。




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