光の魔法を君に



静かに、“この時が来たんだな”そう思った。




本当は、あの時に知られているはずだった。



それが、今になっただけ。






「___そうだよ。」



もう、逃げない。




君からも、自分からも。






「・・・と・・・うさま・・が空を、闇色の存在に・・・しちゃったんでしょ?」



泣きそうになりながらもしっかりと俺に真っ直ぐな瞳を向ける夢羽。







フラッシュバックする記憶。



人間でも、魔属でもない者に変えられた哀しさ。



緑色に光る閃光。



ガラスが割れて飛び散る。




前までは、その記憶が鬱陶しくて、苦しくて




____もう、死にたいほどだった。






けど、今は少し辛いけど感謝してる。





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