光の魔法を君に
彼女を前にすると、不意に抱きしめたくなる感情が俺を支配して
無意識のうちに手を伸ばしてしまう。
「・・・・ノア?」
いつもいつも、彼女の呼びかけで我に帰る。
「・・・ぁ・・・すまない。」
彼女を抱きしめたいと思うが、俺の良心がそれを許さなかった。
彼女は魔属、俺は人間。
決して交わることのできないモノ。
それに、彼女は光だ。
光を汚してしまったら・・・・。
「潮時・・・なのかもしれないな・・・」
「え?」
彼女の美貌は見るモノを魅了する。
けど、俺は
君その者に、惹かれたんだ。狂いそうなくらい。
「・・ジェル。」
愛しい君の名。
額にキスを落とす。
そうすれば、真っ赤になって打つ組む彼女。
それだけでも愛しく、可愛かった。
「さよなら、だ」
そして、彼女の前を去った。