もう会えない君。


いきなりの誘いに断る事も出来なかった。
それに何処となく、無理矢理だったようにも捉えられる。


でも連絡先知らないし…。
決まっちゃったんだし、仕方ないか。


私はipodの再生ボタンを押した。
流れる音楽を聴いても気分が乗らない。
好きな曲を聴いてるのに憂鬱に思えてくる。


明日…
この場所でこの時間帯にあの人と会うんだ。


嫌だな。
なんか嫌。


何人で行くとかも言われてないから二人きりだろうし。


何を言われるのか、とか…
何を聞かれるのか、とか…
不安は募るばかりで私の表情は曇っていった。


今日の天気はこんなにも綺麗な快晴なのに心には闇雲が掛かり始めていた。


誰でもいい。
早く来て…。


このまま、ここに一人で居たら笑えないよ。


明日の事を今だけ忘れたい。
一瞬だけでいいから頭の中から消したい。


だけど時間はまだ30分を廻ったばかり…。


まだ来るわけないか…と肩を落とす私は地面と睨めっこをした。
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