もう会えない君。
グラスをテーブルの上に置いて、寝室へと向かった。
何を着て行けばいいのか…なんて事は悩まなかった。
隼や悠と出掛ける時とは違って悩む事はなく、あっさり決まった。
オシャレをする気にもならない。
相手がそこまで仲良くない人だとここまで違ってくるのかと自分でも驚いた。
デニムのショーパンにシフォン素材のパフTシャツを着た。
そして鞄に財布とipod、携帯を詰め込んで時間になるのを待ってると洗濯機が音を奏でた。
私は鞄をソファの上に放り投げて洗濯機の中の物を籠の中に移した。
もし雨が降っても誰も入れてくれる人は居ないと思い、私は部屋の中に干した。
エアコンのスイッチを入れて若干、暖かめの風を洗濯物に当てた。
早起きをしても特に何かやりたい事もなかった私はコンビニに行こうと鞄を持って部屋を出た。
早朝というだけあってか、街もマンション内も静かだ。
エレベーターすら音を立てずに黙っている。
部屋の鍵を閉めてエレベーターへと向かった。
私の歩く音だけがこだまして寂しく感じた。
…大袈裟かもしれないけど世界に独りだけ取り残されたような感じだ。
エレベーターは運良く、この階に止まったままだった。
扉が静かに開き、私はその中に入り、一階ボタンをクリックして扉を閉めた。