もう会えない君。


考えても分からない。
それに今は何も考えたくない。


逃げたい。
とにかく逃げたい。
今という時間から逃げ出したい。


携帯が再び鳴り響いた。
だけど私は携帯を手に取る事はなかった。


黙って放置したまま、寝室に向かった私はそのまま疲れ切った体をベッドに預けた。


涙は未だに溢れ出てくる。
枕に顔を沈めて声を上げて泣いた。
涙が枕に染み込んで小さくシミを作っていた。


目を閉じた。
涙が溢れ出るまま、目を閉じた。


そして私は現実世界から逃げた。
夢の世界へと…足を進めた。


今は会いたくない。
今は誰とも話したくない。


どうか今だけは一人にして。


頭が混乱して分からない。
何もかもが分からない。
だから私は目を瞑って夢の世界へと行った。
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