もう会えない君。
…次の日。
鏡の前で立ち尽くす私は自分の顔を見て驚いた。
泣き過ぎて腫れあがった目が痛々しくて見てられない。
冷凍庫から氷を取り出して袋に入れた私はそれを目の上に当てた。
ひんやりと丁度良い、冷たさが瞼に掛かる。
部屋の温度もエアコンを入れっぱなしにしてたから丁度良い。
「今日は何処にも行けないなぁ…」
空は昨日とは打って変わってこんなにも晴天なのに…。
まるで鳥籠に閉じ込められてる迷い鳥みたいだ。
出たいのに、出れないという現状が寂しいものだった。
何処にも行けないと思った私は宿題でもしようと目を冷やしながら手を動かす事にした。
終わってない科目を今日中に全部、終わらせてしまおうと思った…――――んだけど集中し切れずダウンした私はぼーっと空を眺めていた。
隼…
ふと浮かんだ隼の笑顔。
いつも優しくしてくれて可愛い笑顔を向けてくれる隼。
私はそんな隼に昨日、何をした?
自分の意見も言う事なく、一方的に電話を切って…隼がインターホンを鳴らしても無視して……。
よくよく考えれば私は最低だ。
自分だけを自分だけの為に守った。
“違う”の一言がどうして言えないのだろう?
たった少しの勇気で言える言葉をどうして拒んだのだろう?
無性に自分に苛立って、そして劣等感が私を支配した。