もう会えない君。
「…はい!」
「ん、マンゴーも美味いな!」
「でしょ?」
「んじゃ、はい!」
「ん~イチゴは定番だけど販売してる所々で味が違うね!」
「だろ!?やっぱり、そう思うよな!」
なぜか二人でかき氷について熱く語り始めた。
一番人気の味はなんだろうとか、イチゴにミルクはかけないとか、かけるとか…食べ終える頃にはかき氷から北極の話に移り変わってた。
何処からずれて北極の話になったのかは分からない。
かき氷から北極の話に移り変わった部分が分からないけど話は盛り上がってた。
花火が打ち上げられるまで残り30分を切ろうとしていた。
祭り…じゃなかった。
花火大会では屋台しか並んでなくて、屋台は食べ物屋台ばかり。
射的もなければ輪投げもない。
祭りとは掛け離れているように感じられるのは花火大会だからなんだと思う。
目的は何かと聞かれたら、花火を見に来たと答えるだろうから屋台が食べ物しかないのも無理はないだろうけど。
少しくらいは射的とか輪投げとか遊び系があってもよかったんじゃないかと思う。
折角、来たのに射的が出来ないとは…なんとも虚しい!
射的に憧れた幼少期時代に戻って花火大会にはないと教えてあげたい。
花火大会も祭りも同じものだと勘違いしていた幼少期時代に戻りたい。