空と海が交わるとき


「ナガさん…。」



町の人達皆



私に冷たい目を向ける。




「莉子ちゃん…どうして…。」



「良い子だと思ってたのに…。」



良い子?



今私がしてるのは、悪いことなの?




「莉子ちゃん、今ならまだ間に合う。その海の民を、私達に渡しなさい。」



「…。」



私は何も言わず、只首を横に振った。




蒼我君を渡す?



渡したら…蒼我君は無事でいられる筈ないのに?




「莉子ちゃん…目を覚まして。」



「目を覚ますのは…皆の方だよ!!」




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