空と海が交わるとき



「無事か、莉子?」



湊に会えた安心感からか



漸く湊の声が聞こえたからか



私の目に涙が溜まっていく。




コクリ、と私は頷いた。



すると湊は頭を撫でながら、



「よく頑張ったな。」




そう言って笑ってくれた。




「み、なと…!」



ポロポロと流れ始める涙。




「怖い思いさせたな…もう、大丈夫だから。」





それだけ告げると、湊の視線は蒼我君に向かった。




「お前も、よくここまで来てくれたな。」




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