空と海が交わるとき
「と、言うことらしいぜ?」
俺は振り返り、唖然としている町の皆に向き直った。
「な、湊さん…ソイツの言うこと信じるつもりじゃ…!」
「そうだけど?」
俺の言葉に、またざわめきが増す。
「ちょっと待って下さいよ!ソイツは海の民です…俺達の敵なんですよ!」
「きっとソイツは嘘吐いてて、俺達を陥れようとしてるんですよ!」
次々現れる反論
聞くたびに
俺は我慢の限界だった
「いい加減にしろよ!」
俺の叫びに、町の皆はビクッと肩を震わせた。
「何でこいつを信じようとはしねぇんだよ!こいつが…俺達に一体何したっつーんだ?」