空と海が交わるとき
シン、と辺りは静まり返る。
「皆は只、敵だって思い込んでるだけだ。確かに昔は戦っていた…けど、今コイツとは関係ないだろ!」
海の民は敵だという概念が
和解への道を塞いでいく
「けど…国王様達は殺されたじゃないですか!!」
誰かが
誰かがそう叫んだ。
「そうですよ…海の民は私達から国王様と王妃様を奪った。」
「湊さんは…自分の親を殺した相手を許すのですか?」
俺のなかにあの日の記憶が甦る。
あの日
父さんと母さんが殺された、あの雨の日
「んなの、関係ない。」