空と海が交わるとき




あの日の悔しさは二度と忘れない




只呆然と、父さん達を護れずに終わったあの日




そして、最後まで空と海は交わる事を信じてた父さんと





それを支え続け、誰よりも願っていた母さん





恨むなんて簡単だ





けど、父さん達はそんなことを望んでなんかいない





「…すみません。」




そう言った人物に皆の視線が集まる。



「本当にすみません…湊さん。」




男がそう告げると、皆も順番に頭を下げていく。





「誰だって、すぐには理解出来る事じゃない。ゆっくりでいいから…いつか、俺の気持ちを分かってくれるって信じてる。」





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