空と海が交わるとき
町の人たちも少しは理解してくれたみたいだ
空の剣はヒュンと音を立てて光になって消えていった。
俺は後ろを振り返る。
「お前、名前なんて言うんだ?」
突然の問いに少年は一瞬目を丸くした。
「…蒼我。」
「蒼我か…良い名前だな。」
俺はそいつに近付いて
目線を合わせた。
「遅くなったけど…ようこそ。俺達はお前を歓迎する。」
笑っていったその言葉に
蒼我の笑顔を初めて見た瞬間だった。