空と海が交わるとき



「「?」」


二人は俺に視線を移す。



まぁ、司の言葉を遮ったんだから当たり前か…



「何だよ湊?」



「莉子に…伝えたい事があるんだ。司も、一緒に聞いてて欲しい。」




司は何が言いたいのか分かったのか、「あぁ。」と頷く。




莉子だけが、首を傾げていた。




俺達が出会ってから、初めて




初めてバラバラになって




側に居ない寂しさも



不安も



一気に味わって



今隣にいることは奇跡なんだと、初めて思い知った




いつだって、俺達の知らないところに行くことができるんだ




だから



居なくなる、その前に…




「莉子…俺は莉子が好きだ。」





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