はぐれ雲。
二人は車を降りた。
目の前には一面の青い海が広がる。
風もほとんどなく、海は穏やかで白い波がところどころ立つ程度だ。
亮二はボンネットにもたれると煙草を取り出し、博子はきらきらと海面に反射する太陽の光に目を細めながら、近くを歩いた。
そんな姿をサングラス越しに見つめる澄んだ目。
博子は少し歩くと、砂浜に下りた。
打ち寄せる波の音は夏と同じはずなのに、もう冬なんだと思うと寂しく聞こえる。
ふと、亮二の方を振り返った。
煙草を吸いながら、海を見ている。
スラリと伸びた脚を軽く組むと、さらに長く見える。
絵になる、彼女はそう思った。
「ねぇ、新明くん」
しばらくして戻ると、博子は亮二と同じように車にもたれる。
「これ、取って」
そう言って、彼からサングラスを取り上げた。
「こんなのかけてたら、海の色も空の色もわかんないじゃない」
「別にいいだろ」
亮二はそれをひったくるように取り返すと、胸ポケットにしまった。
「それに、もうちょっと普段着っぽいの持ってないの?いつもそんなスーツ姿で、肩凝らない?」
「ほんっとに、おまえはいちいちうるせぇやつだな」
煙草を小さな灰皿に入れる。
「そんなに言うなら、次から浩介に借りてくるぞ、服」
「あ、それならスーツの方がいいわね」
彼の普段着のセンスを思い浮かべて、二人はクスクス笑う。
「そうそうあのね、さっき、そこに大学の海洋研究施設の付属水族館があるって看板見つけたの。行ってみない?」
「何だ、それ」
「いいじゃない、行こう」
渋る亮二を博子は無理矢理歩かせた。
目の前には一面の青い海が広がる。
風もほとんどなく、海は穏やかで白い波がところどころ立つ程度だ。
亮二はボンネットにもたれると煙草を取り出し、博子はきらきらと海面に反射する太陽の光に目を細めながら、近くを歩いた。
そんな姿をサングラス越しに見つめる澄んだ目。
博子は少し歩くと、砂浜に下りた。
打ち寄せる波の音は夏と同じはずなのに、もう冬なんだと思うと寂しく聞こえる。
ふと、亮二の方を振り返った。
煙草を吸いながら、海を見ている。
スラリと伸びた脚を軽く組むと、さらに長く見える。
絵になる、彼女はそう思った。
「ねぇ、新明くん」
しばらくして戻ると、博子は亮二と同じように車にもたれる。
「これ、取って」
そう言って、彼からサングラスを取り上げた。
「こんなのかけてたら、海の色も空の色もわかんないじゃない」
「別にいいだろ」
亮二はそれをひったくるように取り返すと、胸ポケットにしまった。
「それに、もうちょっと普段着っぽいの持ってないの?いつもそんなスーツ姿で、肩凝らない?」
「ほんっとに、おまえはいちいちうるせぇやつだな」
煙草を小さな灰皿に入れる。
「そんなに言うなら、次から浩介に借りてくるぞ、服」
「あ、それならスーツの方がいいわね」
彼の普段着のセンスを思い浮かべて、二人はクスクス笑う。
「そうそうあのね、さっき、そこに大学の海洋研究施設の付属水族館があるって看板見つけたの。行ってみない?」
「何だ、それ」
「いいじゃない、行こう」
渋る亮二を博子は無理矢理歩かせた。