ハルアトスの姫君―君の始まり―
「入れ。」

「え?」


ドアをゆっくりと開け、お節介な剣士を部屋へと招く。


「…いいの?」

「私が招いた。臆するな。」

「…お邪魔します。」


おずおずとジアが歩みを進める。
大きなベッドが一つ置いてあり、本棚には本が少しだけ置いてある。
それに加えて丸テーブルに木の椅子が2つ。
それ以上は何もない。本当に殺風景な部屋を見たジアはやはりやや落ち着かない表情だ。


辺りをきょろきょろと見回すジアに声を掛ける。


「適当なところに座れ。」


ジアは木の椅子に腰掛けた。


「…この部屋に招いたイキモノはお前で二人目だよ。」

「二人目?」

「一人目は魔法使いだ。二人目がお前だ。」

「…魔法使い…。」









「シャリアス・ウドリックだ。」

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