ハルアトスの姫君―君の始まり―
「シャリアス…?」

「そうだ。
お前の述べたシャリアス・ウドリックは…容姿的に言えば間違いなく私の知る、シャリアスだ。」

「容姿的にはって…どういうこと…?」

「水色の短い髪、細身の身体、紺の瞳。そしてお前よりも高い身長。
その条件に当てはまるシャリアスと呼ばれる人物を知っている。
でも、腑に落ちない点もある。」

「…どういうこと?」

「私の知るシャリアスは、村を…そして私を襲おうとはしないんだよ。」


…そうだ。シャリアスはそんなことは絶対にしない。
だってシャリアスは…


「シュリ…?」


ジアが心配そうにシュリの顔を窺った。
言わねば、伝わらない。




















「シャリアスは…私の恋人、だからな。」


〝だった〟と言わなかったのは未練故なのかもしれない。

< 102 / 424 >

この作品をシェア

pagetop