ハルアトスの姫君―君の始まり―
* * *
今宵は満月。
そんな日の夕食が終わった時間に、シュリに呼び止められた。
「ジア、それにクロハ、ミア…そしてキース。話がある。」
「え…?」
「なんだよ?」
「にゃ?」
「よほど大事な話のようですね。」
「約束だからな。氷の涙について話そう。」
「えっ!?ホント…?」
「やっとか。」
「私の知っている範囲でしか話せないがな。」
「う…うん…。」
嬉しいはずなのに言葉に詰まる。曖昧にしか頷けない自分がもどかしい。
話がどれくらい長くなるのか分からないし、あと数時間もすれば自分はヒトではなくなる。
その姿をここで晒して良いものか、今の自分には上手く判断ができない。
「今日だと何か不都合か?」
シュリはどこか鋭く、そしてどこか落ち着いた表情で尋ねてきた。
その瞳を見つめ返してなんとか言葉を絞り出す。
「…大丈夫よ。」
「そうか。では話を進めよう。」
シュリは一度、小さく息を吐き出し、そして口を開いた。
今宵は満月。
そんな日の夕食が終わった時間に、シュリに呼び止められた。
「ジア、それにクロハ、ミア…そしてキース。話がある。」
「え…?」
「なんだよ?」
「にゃ?」
「よほど大事な話のようですね。」
「約束だからな。氷の涙について話そう。」
「えっ!?ホント…?」
「やっとか。」
「私の知っている範囲でしか話せないがな。」
「う…うん…。」
嬉しいはずなのに言葉に詰まる。曖昧にしか頷けない自分がもどかしい。
話がどれくらい長くなるのか分からないし、あと数時間もすれば自分はヒトではなくなる。
その姿をここで晒して良いものか、今の自分には上手く判断ができない。
「今日だと何か不都合か?」
シュリはどこか鋭く、そしてどこか落ち着いた表情で尋ねてきた。
その瞳を見つめ返してなんとか言葉を絞り出す。
「…大丈夫よ。」
「そうか。では話を進めよう。」
シュリは一度、小さく息を吐き出し、そして口を開いた。