ハルアトスの姫君―君の始まり―
【キースside】
「では、ジアの服は私が片付けよう。」
「あ、お姉様の服は私が…。」
「お前は自分の身支度が先だ。早く着替えなさい。」
「…はい…。」
「キース、もう目は開けてよいぞ。」
シュリ様の声に導かれるように目を開けた。
ミアはもう部屋に戻っていたため、まず最初に目に飛び込んできたのは、『ジア』だった。
目だけはジアのままだ、と思った。
目の強さ、真っすぐさ、気高さだけはそのままに身体だけ猫になった、そんな印象だった。
「クロハ、戸締りの確認をしてこい。」
「はぁ?…なんでだよ?」
「もう休んだ方がいい時間帯だ。その前に戸締りの確認は基本だろう?」
「んなのお前の力でできんだろ?」
「私に無駄な力を使わせるな。体力ならどう考えてもお前の方がある。」
「…ったく分かったよ。ジアの服、頼んだ。」
「頼まれるまでもない。」
シュリ様とクロハのそっけない会話が終わり、リビングに残されたのは猫のジアと自分のたった二人だけだった。
少しずつ俺はジアに近寄った。
ジアはというと猫になってから少しも動いていない。
目も、どこか遠くを見つめている。
「では、ジアの服は私が片付けよう。」
「あ、お姉様の服は私が…。」
「お前は自分の身支度が先だ。早く着替えなさい。」
「…はい…。」
「キース、もう目は開けてよいぞ。」
シュリ様の声に導かれるように目を開けた。
ミアはもう部屋に戻っていたため、まず最初に目に飛び込んできたのは、『ジア』だった。
目だけはジアのままだ、と思った。
目の強さ、真っすぐさ、気高さだけはそのままに身体だけ猫になった、そんな印象だった。
「クロハ、戸締りの確認をしてこい。」
「はぁ?…なんでだよ?」
「もう休んだ方がいい時間帯だ。その前に戸締りの確認は基本だろう?」
「んなのお前の力でできんだろ?」
「私に無駄な力を使わせるな。体力ならどう考えてもお前の方がある。」
「…ったく分かったよ。ジアの服、頼んだ。」
「頼まれるまでもない。」
シュリ様とクロハのそっけない会話が終わり、リビングに残されたのは猫のジアと自分のたった二人だけだった。
少しずつ俺はジアに近寄った。
ジアはというと猫になってから少しも動いていない。
目も、どこか遠くを見つめている。