ハルアトスの姫君―君の始まり―
「ルナにさよならをしてきた。
…ずっと向き合えなかったことを謝って、想っていたことを全て伝えてきた。
その後はずっと、エフェリアの村の復興を手伝っていたよ。だからこんなに時間がかかった。…本当にごめん。」
「ううん…あ、でもルナにさよならってどこに…行ってたの…?」
「エフェリアの共同墓地だよ。損傷が激しくて誰が誰なのか判別がつかなかった遺体は全てそこに埋葬されたと聞いたからね。」
「…そ…か…。」
思わず俯いてしまう。話しているキースの方が辛いはずなのに。
「愛していたこと、ルナの笑顔があったから人を信じたいと思えるようになったこと、たくさんの温かい時間をくれたこと…その全てを大切だと今も思えることをちゃんと伝えてきた。」
「……。」
「忘れはしない。だけど自分の辛さを彼女のせいにはしない。そのために、進むことを約束した。」
キースの手があたしの両手を包んだ。
ひんやりと冷たい空気の中で手の温もりがやけに優しい。
「ルナよりも大事な人ができたことを…伝えたよ。」
「え…?」
顔を上げると優しい笑顔がそこにあった。その後ろでは雪がちらついている。
「…ジア。離れてみて、ただ君だけを想う気持ちがシンプルに残った。
君のことが好きだよ。ずっと君の傍にいたい。ずっと傍で笑っていてほしい。」
キースの手がより一層強くあたしの手を握る。
涙はぐっと堪えなくちゃだめだ。
…ずっと向き合えなかったことを謝って、想っていたことを全て伝えてきた。
その後はずっと、エフェリアの村の復興を手伝っていたよ。だからこんなに時間がかかった。…本当にごめん。」
「ううん…あ、でもルナにさよならってどこに…行ってたの…?」
「エフェリアの共同墓地だよ。損傷が激しくて誰が誰なのか判別がつかなかった遺体は全てそこに埋葬されたと聞いたからね。」
「…そ…か…。」
思わず俯いてしまう。話しているキースの方が辛いはずなのに。
「愛していたこと、ルナの笑顔があったから人を信じたいと思えるようになったこと、たくさんの温かい時間をくれたこと…その全てを大切だと今も思えることをちゃんと伝えてきた。」
「……。」
「忘れはしない。だけど自分の辛さを彼女のせいにはしない。そのために、進むことを約束した。」
キースの手があたしの両手を包んだ。
ひんやりと冷たい空気の中で手の温もりがやけに優しい。
「ルナよりも大事な人ができたことを…伝えたよ。」
「え…?」
顔を上げると優しい笑顔がそこにあった。その後ろでは雪がちらついている。
「…ジア。離れてみて、ただ君だけを想う気持ちがシンプルに残った。
君のことが好きだよ。ずっと君の傍にいたい。ずっと傍で笑っていてほしい。」
キースの手がより一層強くあたしの手を握る。
涙はぐっと堪えなくちゃだめだ。