モテモテ★HighSchool~u ♡ n ♥ meiの出逢い~
「何か私ってホントに悪女みたい。
ゴメンね。きっと私あなたの気持ちに応えられない」


「雪ちゃん……」

「それじゃあね。学くん」

「俺の事忘れないでね」


教室に行くと、春樹が出席を取っている最中だった。

「渡辺!遅刻だぞ!」

「すみません」

「早く席に付け」


私は席につき、外を見つめた。
とても、春樹の顔を見れる心境ではなかった。


『ホント、私って何でこんなに男の子を傷つけちゃうんだろう』


自分を責めるとともに、春樹への一途な思いを疑うようになっていた。

『ホントに私って春樹のこと愛してるの?
こんな事知られたら一発で捨てられるって
分かってるのに……どうして?』


いつの間にか教室には誰も居なくなっていた。
1時間目は生物。宮部が担当だ。
私は仕方なく生物室へ向かった。


1時間目が始まり、長い50分が始まる。
宮部は嫌味なほどに私ばかりを指名し、答えさせる。
黒板の前に立ち、答えを書こうとすると、
宮部がいきなり黒板を高い所にずらす。

「何するんですか?」

私が宮部に怒ると、

「お前、ちょっとずらしただけで怒るなんて何事だ!
授業が終わったら俺のところに来い!」

と教師の権力を使って私を叱りつける。


その時、授業終了を告げるチャイムが鳴る。

生徒たちが続々と教室を出て行く。
私もその波に乗って、出て行こうとするが、
宮部に見つかり阻止される。

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