【完】風に恋をする。
「…風馬?」
「ぁ…わり。
救急車より、近くの病院だ。風花はあそこに通ってるから。
佳織、顧問呼んで車頼む」
「わ、わかった!」
佳織は、顧問を呼びに、走って行った。
顧問はすぐに来て、病院へと向かう。
俺も無理矢理同行した。
病院に着けば、進藤さんを中心に動き出した。
この時…風花が倒れたことを、
やっと理解した気がした。
しばらく風花の病室の前で待っていると、中から進藤さんが出てきた。
「風花は…っ」
進藤さんは、気まずそうな顔をして首を静かに横に振った。
「もって一ヶ月だ」
──時間が止まった気がした