幻獣のタペストリー ~落ちこぼれ魔導士の召喚魔法~
「明日になって、皆が快方に向かえば安堵いたします」
王妃様はそう言って微笑んだ。
「そうだな――だが、今日はもう十分だ。少し休んだ方がいい。恐ろしい思いをさせて悪かった」
「大蛇は恐ろしゅうございましたが、わたくしは隠れていただけですから大丈夫です」
「その事だけではない。修道院から連れ出されて、死刑台に連れていかれると思ったのではないか?」
「ああ! それは思いましたけれど、常に覚悟している事ですので。お気遣いなく」
王様は顔をしかめた。
「王妃、まさかとは思うが、そなたの父上はいざとなれば、娘御が敵方にいても攻めてくるようなお方か?」
「父には子供がたくさんおりますゆえ」
王妃様は申し訳なさそうな顔をした。
「人質としては、あまり役に立ちませんね」
王様はホークを見た。
「ホーク、策を練り直したい」
「その方がいいようですね」
王妃様はそう言って微笑んだ。
「そうだな――だが、今日はもう十分だ。少し休んだ方がいい。恐ろしい思いをさせて悪かった」
「大蛇は恐ろしゅうございましたが、わたくしは隠れていただけですから大丈夫です」
「その事だけではない。修道院から連れ出されて、死刑台に連れていかれると思ったのではないか?」
「ああ! それは思いましたけれど、常に覚悟している事ですので。お気遣いなく」
王様は顔をしかめた。
「王妃、まさかとは思うが、そなたの父上はいざとなれば、娘御が敵方にいても攻めてくるようなお方か?」
「父には子供がたくさんおりますゆえ」
王妃様は申し訳なさそうな顔をした。
「人質としては、あまり役に立ちませんね」
王様はホークを見た。
「ホーク、策を練り直したい」
「その方がいいようですね」