秘密な結婚

「そ、そんな」

話そうとする私の背中を

今度は軽く押して

青木さんは更に言った。


「早く。行って。


……君の言いたい事なら

分かるから」


私は一瞬、彼を見てから

駆け出した。


青木さん、ごめんなさい。

ありがとう。

後悔なんて、絶対しない。

あなたを確かに、好きだった。

楽しくてウキウキする気持ちを

青木さんはたくさんくれたわ…!




拓真、待って、今……

行くから……!!





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