吸血鬼は淫らな舞台を見る episode ι (エピソード・イオタ)
自分の能力が切り札になると考えたイオタは「人間と手を組んで、恥ずかしくないの?」と質問して話をすり替えてみる。
「手を組んでるんじゃない。人間をこき使ってるんだよ」
ガンマ少佐は片側の眉をピクピクッと反応させた。
「へぇ~そうなんだ。少佐って偉いんだ」
「カテゴリーは不毛だ。トップの座につかなければ意味がない」
人間の作り出した組織の中で、ガンマ少佐がストレスを感じているのかもしれないとイオタは思った。
「少佐なのにベータさんの存在に気づかなかったなんて、すごい失態じゃない?責任を取らされるんだよね?」