Reminiscence
「で、どうやってそれを頼むんだ?」
「うーん……思ってたよりも難しそうなのは、わかった……」
善は急げとフェンとアズはさっそくエピドートを探した。
10分ほどで見つかったのだが、なぜか彼は二人が声をかけたとたん、短い悲鳴を上げて逃げ出してしまったのだ。
明らかに怖がって逃げて行ったので二人も追いかけられず、結局少し離れたところから様子を見ることにしていた。
エピドートは怯えきっており、辺りをきょろきょろと見ながら見渡しのいい中庭のあるベンチに小さくなって座り込んだ。
「部屋にも帰らないで、何をするつもりなんだろう」
フェンが呟くと、アズは何が?と聞き返した。
「明らかにぼく達を怖がってるのに、どうして部屋に帰らないんだと思う?」
「なるほど、言われてみりゃそうだな。部屋に帰りたくない理由か、中庭にいなきゃいけねぇ理由があるってわけか」
「そういうこと」
フェンはうなずきながら、その問いの答えになりそうな人物がエピドートのいる方へ行くのを見つめた。
「それを、彼女……騎士の一人、白魔道士フローライトが教えてくれるはずだ」
< 389 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop