shining☆moon‐私の王子様‐
セヴィア王国へ
次の日、そのまた次の日、王子様の声も聞こえず、私は友達の名前すらわからなくたってしまっていた。

やっぱり何かがおかしい。

今日本当は学校だが、行きたくないから寄り道している。

これじゃあ問題児だよね。

私は友達に言われた駅前のケーキ屋に行ってみようと思い、駅の目の前の交差点で止まっている。

なんだろう…
また胸騒ぎがする…

また夢の事を思い出す。

そう言えば名前…聞かなかったなぁ。
今度は声だけじゃなくて、その人を真っ正面で見たい。

会いたい…


“「大丈夫、また会えるから…」”

わかった。
会えるのを信じるよ。
私は永遠に待ち続けるから…








――その時……




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