shining☆moon‐私の王子様‐
『…オ……オ……レオ…レオ!!!』
「ん…ここは…、っ…ラディー!?」
俺はフェルシャンタイガーに揺さぶられて目を覚ました。
どうやら俺は寝ていたらしい。
きっとあの、グレイシアドラゴンが放った光で眠っていたみたいだ。
仰向けに寝ていた身体を起こさせ、立ち上がり周りをキョロキョロ見渡した。
「ラディー…、ラディーはっ!?」
『ちょっと…どうしたのよ』
フェルシャンタイガーは呆れながら俺の隣にならんだ。
どこ行ったんだよ…。
……。
ってかなんで俺がラディーなんか心配しなきゃいけないんだ…。
俺はふと、さっきの記憶を思い出した。
「…大切な仲間…」
ぎゅっと手に拳を作り、俺はフェルシャンタイガーの頭に手をそえた。
フェルシャンタイガーは嬉しそうにスリスリする。
……ラディーは俺が昔言った“大切な仲間”を覚えているのか…?
すると急に風が強まり、俺とフェルシャンタイガーは身構えた。
ギュアァァァア!!!
グレイシアドラゴンの鳴き声が響いた。
『何…?』
ドドーーン!!!
いきなり地鳴りがして、俺達の身体は不安定に揺らぐ。
「…っ!!」
俺はまた周りをキョロキョロした。
そしたらラディーがちょんと後ろ向きに立っていた。
「ラディー…」
するとラディーは俺の声が聞こえたのか俺の方を向いた。
「…ぇ…?」
ラディーは目を見開き、口をパクパクしていた。
なぜだか、頬には汗が通っていた。
そんなラディーはやっと口を開けた。
「た…助けて…!!!」
「…え?」
ギュアァァァア!!!
林の中からすさまじく大きなグレイシアドラゴンの鳴き声が聞こえた。