shining☆moon‐私の王子様‐


【なっ…なんだよ…、それ】

レオの言葉にラディーは腹がたったのか、少し怒った顔を見せた。
レオは続けた。


【俺は…いつもいつもお前に魔法を教えて貰ってばっかで、剣法だって…!!ハッキリいって…お前のその実力にはムカついた……。だけど……!】

【…】


息を切らして本音を言うレオを見てラディーは真剣にその、もう聞くことがないだろうと、思うレオの言葉を一言たりとも逃がさぬように、耳を傾けた。

荒れた息を整えレオはまた口を開く。


【だけど…俺はお前に教えて貰った魔法や剣法は絶対に忘れない。…いや強化してみせる。…いつかまた会えた時は……俺はお前を倒す……うっ…ぅぅ…】

【…レオ】


幼い俺は溜まっていた涙を流した。
そんな、臆病で、ラディーが居なきゃどうすればいいかわからない幼い俺は、溢れ出す涙をこらえ、幼い俺にしては良いことを言ったんだと思う。


【ラディー!!!!】

幼い俺はラディーの名を大声で叫んだ。



【…俺達は…この世界中どこに居たって…繋がってる。傍にいる。どんなに離れてたって………大切な……“大切な仲間”だからなッ!!!!】


そう言うと幼い俺はガクンと地面に倒れ込みながら、枯れるぐらい泣いた。
そして何も言わずにラディーは消えて行った。


「…大切な……仲間…」


俺はふと、エルランドの仲間を思い浮かべた。


「フレン…ユリア…ルイス……」


助けたい。
今すぐにでも。
笑ったり、泣いたり、ふざけあってまた笑い合う…あの環境を取り戻したい…。

大切な仲間だから……。

すると俺は白い光に身を包まれ、足を地面から浮かせた。


< 182 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop