shining☆moon‐私の王子様‐
「え……」
じゃあ僕たちと一緒ってこと。
目的はなんだ?
ヴインセントのことだから悪用するために探しに来たんだ。
それとも僕たちの邪魔しに来たのか。
フレンを追って……?
じゃあ……。
「じゃあヴインセントは今何処で何をしてるのよ」
先に口を開いたのは腕を組み僕とサムスを見下ろすルイスだった。
確かに……。
今何処で何をしているのか。
もしかしたらもう『零呪』の本を見つけていて、その魔法を使っているのだろうか。
そう思うと体の底から恐怖が沸きだし僕を不安に押し掛ける。
「わからない…。きっともうひとつの目的を先に実行してるのかもしれない」
もうひとつの目的…。
なんなのだろうか。
この幽霊屋敷に本以外の目的ってそんな…いや、ないと思う。
あるとしたら。
フレンに会うことぐらいかな。
「もうひとつの目的ってなんなのよ」
正座をしたルイスが興味津々にサムスに問いかける。
「もうひとつの目的ってのは、『ユリア』と、言ってたぞ」
「「ユリアッ!?」」
ユリアに何かようがあるのか?
それともユリアが何か悪いことをしたのか?
……ユリアが危ない。
今ユリアとフレンは何処で何をしているんだ?
フレンはユリアの傍にいるのか?
「サムス、君に頼みがある。今すぐにヴインセントのところに連れてってくれないか?」
サムスはニヤリと笑って、その場に立った。
「来い。案内してやる」