shining☆moon‐私の王子様‐
「レオ…こそ。だ…誰なんだよ…!!」
「えぇ!?また、僕っ!?…僕は…」
困った顔をしながら朝食を口に運び話をそらすレオ。
ったく。
お前が話を持ち出したくせに。
コップのお茶を一気飲みし、レオに視線を戻す。
机に頬杖をつく。
レオはいつもリーダーシップとってるけど、こうして見るとなんか、普通な男の子じゃん。
「フレン?」
「あ、わりいわりい。で、さっきのは?」
レオが俺から目をそらして食器を片付けにいった。
俺は仕方がなく朝食を口に頬張りレオを追った。
それに気付きレオは走ってエルランドを出た。
俺は食器を置きレオを追いかけた。
「っあの、ヤロー」
足の速さも俺に追い付けないくせに、俺から逃げるとかいい度胸じゃん!
エルランドを出て左右を見たら、左にレオは走って行ってた。
はは。
たまにはこんなのもいいか。
好奇心が俺の背中を押す。