shining☆moon‐私の王子様‐


ショッピングセンターの中に入り周りを見回す。
あっちもこっちも初めて見るものばかり。
色んなテンポがあって中にはいかにも危ないようなお店もある。
ユリアとルイスはまず雑貨屋さんに足をいれた。
ここのお店の名前は『マジックベリー』という可愛らしい名前で、ルイスがよく来るお店らしい。


「フレン、何が欲しいのかな~」

ルンルン気分で商品に目をつけるルイス。
食器具の方へと移動してって定員さんと楽しく喋っている。

さてさて。
私も探すか。

ユリアは日常で使えそうなものの方へ向かい、黄色いタオルに目を向けた。

「…きいろ……っ!!!」

いきなり頭に何かが無理矢理入り込んできてユリアはその場にしゃがみこんだ。


―――――…


『ねぇフレン、フレンはクリスマスプレゼント、何が欲しい?』

『え?…っと、俺は…、な、何もいらねーし』

『本当?』

『あ、あぁ。本当』

『嘘ついてるでしょ』

『ついてない!』

『…本当は何が欲しいの?』

『チ、チーズケーキ……』

『わかった!』




――――――…


庭で楽しそうに喋っているフレンと女の子。
クリスマスプレゼントの話をしていたらしい。

「……チーズケーキ…か」

黄色いタオル眺めながらユリアはポツリと呟いた。

チーズケーキ。
それがフレンの欲しいもの。
あれが本当なら私は作る。
作りたい。
フレンが喜んでくれるなら。
…もしかして、さっきの女の子、私?
あれは私の記憶?
最近ちらほら頭に入ってくる小さなフレンと女の子。
過去の私の記憶ってこと。
そうなるの?

ユリアはタオルを持ったままずっと立ち止まっていた。
でもルイスは定員さんから離れ商品を選ぶのに夢中。

そしてユリアは黄色いタオルを持ってレジに向かった。


「これ、下さい」


ユリアは黄色いタオルを買うことにした。

「そのタオルフレンにあげるの?」

「違うよ。秘密」


そう。
秘密。
だってこのタオルは私の大好きなルイスにあげるものだから。




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