水恋

「木ノ下、お前のおかげで、客多過ぎだ」

学院祭が始まって30分、外の待合室のイスも全て埋まり、模擬店内のテーブルも全て埋まった。

予想以上の客の多さに私もついていけない。

「すみませーん」

隣に女子に呼ばれる。

「何でしょうか、お嬢様」

急いで、営業スマイルを作る私。

「チョコレートケーキお願いします」

「かしこまりました」

そして早足で、人の間を抜けて、裏方に注文を伝えに行った。
< 77 / 97 >

この作品をシェア

pagetop