水恋
女子の姿が見えなくなって、私は言った。
「いつまで俺の、腕を掴んでるんですか」
私はさっきから握られている腕を見る。
「相変わらず頼りない腕だなと改めて実感したよ」
私の腕をそっと話しながら、爽やかに言う先輩。
「余計なお世話です」
「鍛えたら?」
「結構です。……………ていうか、誰が弟ですか!!しかも、先輩に対してブラコンの弟とか!!!」
「声が大きいよ、李津。俺だって、こんなうるさい弟ごめんだ」
「だったらあんな誤解を招くような言い方しないでくださいよ」
「ナンパされている笑顔のプリンスを救い出してあげたんだから、お礼の1つあっても良いんじゃないか?」
「あれくらい、自分でどうにか出来ます」