学園奉仕活動
「おかしい・・・・・・・」


私は、恋と別れてから、教室に戻ってきて三度目の「おかしい」を口にした。

「・・・・・・・」


百太郎の席と、隣のゴリラと呼ばれている奴の席を交互に見る。


「う〜〜〜ん」


午後の授業が始まるというのに、何処をほっつき歩いているんだろう・・・・・・・・・・



て、何故私は気にしているんだ?


奴等が授業をサボろうが、私には関係の無いこと



そう、そうなんだ



だからもう、机をチラ見するのは止すんだ、私!


「うんうん」


自分で自分を納得させると前へと向き直り、姿勢を正し黒板を真っ直ぐに見据えて教師が来るのを待つ


もう、見ないぞ


私は日直の名前が気になるんだ


ああ、そうだ


気にならん、奴等の事など気にならんぞ


今日の日直は二人とも田中だ、ダブル田中、ダブル田中だ


ああ、田中だ


田中・・・・・・・だ



「田中ーーっ!」


振り返りそうになり、思わず叫んでしまった私へ、驚いた田中君と田中さんの視線が突き刺さる。


「た、棚から何かが、た、ターナーっぽい何かが棚から・・・・・・・」


自分でも何を言ってるか分からないが、ダブル田中さん達はもっと分からないと言った風に首を傾げるも、追求の手は及ばなかったので、なんとか誤魔化せたみたいだった。


「ううっ・・・・・・・」


は、恥をかいたじゃないか私めっ!


何を、チラっと見ようとしとるんだ私めがっ!


油断も隙も無い!


ほんとに恐ろしいぞ、私めっ!


「ふぅ〜・・・・・・・」


とりあえず、ハンカチで首元や額にかいた色んな汗を拭う。


ほんとに何をしてるんだ・・・・・・・




気にならんと言うに・・・・・・


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