学園奉仕活動
「よし、今やっ!」


「うっしゃ!」


俺とゴリラは、抜き足刺し足忍び足小走りで、学校内を進んでいた。


「もうすぐやな」



「おうさっ」



「でも意味あるんかな?」


「どうだかなっ」


そう、実は難なく進んで、もう屋上までの階段を上がっていたりする。


「初めから普通に歩いてきても良かったんちゃうん?」


「まあなっ」


「いちいち、語尾を跳ねるな!全っ然っ!爽やかちゃうからっ!!」


「うるさいっ。はははは」

これならどうだと、爽やかスマイルを君(ゴリラ)にあげる。


「投げたいわ、お前」


「投げちゃ駄目だろっ。死んじゃうだろっ、はははは」


「どうでもええけど、臭いっちゅうねん。爽やかってか、歩くにんにくや、お前は」


「歩くにんにくって・・・・・・それは流石に、俺可哀想、だろっ!」

憎たらしいゴリラの右ケツを叩く。


「なんやねん、お前!痛いし臭いし!ほんまにっ!」



「うるせえ!てめえも充分だぞ!大概だ―――」


「おまっ、危ないっ!!」


「ああん!?―――おおうっ!!」


ゴリラに注意がいっていた為、階段を降りてきた人物には気付かず、危うくぶつかりそうになるも、手すりに掛けた手を思い切り突っ張りなんとか持ちこたえた。


「わぁ〜ビックリした〜」

階段を降りてきた人物は、ほんとに驚いてるのかと疑いたくなる程、感情の込もってない声でそう言い、じっと見つめてくる


ぶつかりそうになった直後とあって


そ、その、も、物凄い至近距離だ・・・・・・・


しかも、俺のよく知っている人だ・・・・・・・。



「やぁ〜百太郎君。キスでもしようと言うのかい?」

「い、いや、どらさんにそんな事は・・・・・・・お、恐れ多いと言うか」


なんてこった、こんな時にどらさんに会うとは・・・・・・

ぶつかりそうになった人は俺やゴリラと同じ二年で、どらさんと呼ばれている女子生徒だ。

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