学園奉仕活動
「ふむ・・・・・・・そうだったのか・・・・・・」

と、どらさんは顎に手をやり「う〜む」と唸る。


「はい・・・・・・・」


俺は、何が「そうだったのか」分からないが、雰囲気に合わせて、とりあえず返事した。


と言うのも、デリケート部分襲撃後の苦痛からようやく解放されたばかりであり、屋上へ来た目的など、何一つどらさんには言ってないないのだ。



「なんだ〜。そうならそうと言ってくれれば良いのに〜」


どらさんがドラさんぽくそう言い、白衣のポケットを探りだした。


「あ〜、どらさん?なんの“そう”なのか何一つ分からないんですが・・・・・・・」


と言いつつも、ポケットから何が出てくるのか、期待に胸を膨らませる俺は、のびさんだ。


「え?なに?なんなん?」


状況が全く分かってないゴリラは・・・・・・・とりあえず、ママさん?いや、パパさん?・・・・・・・間取って、しずさんか?



と、そんな事を考えながらゴリラをチラ見していると、どらさんが白衣のポケットから取りだした何かを、これ見よがしに掲げ







「口臭ヨクナルンデナァ〜」

テッテレ〜〜

と、やはりドラさんぽく言った。


「・・・・・・・なんすか・・・・・?ソレ」


どらさんがつま先立ちで高々と掲げる、ミント系の口臭消しを食ったオヤジの一言みたいなソレは、リップクリームの様な黒色の小さな筒状の物だった。


「なんすかって、それはズバリ・・・・・・・」



「ズバリ?」



「お口シュッシュだよ〜」


感情の込もってない声でそう言うどらさんだが、俺はなんか可愛いと思った




って、そういうことじゃなくて・・・・・・・。



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