学園奉仕活動
「お口シュッシュって、あの、お口にシュッシュして瞬時にスメルを消す的・・・・・・・な?」


「うん、だよ〜。口開けろ〜」


「えっ、いや、もっとソレについて引っ張ろっ――――んぐっ」


喋ってるのに、どらさんは問答無用で口にシュッとしてきたのだが


「うっ・・・・・・・げほっげほっ、がはっ」


ただでさえ、不意を突かれたというのに、一押しが『シュッ』じゃなく『バシュッ』て感じだった為、ヒュッと、いとも容易く気管に入り


「ごほごほっ、えっほ、うぇふぇっ、うぇっふぇっ」

口臭がどうこうより、苦しくて死にそうだ・・・・・・・。

「えっほ、か。う〜〜む・・・・・・・」


人が苦しんでるのに、どらさんは顎に手をやり、興味深く俺を見てるだけだった


と、


「次、いってみよう」


どらさんはあっさりとそう言って、隣で心配そうに俺を見ていたゴリラに目を向ける。


「死ね〜〜」


「えっ、ちょっと待って、主旨変わって―――んぐぅっ」


逃げる間も無く口臭ヨクナルンデナァ〜の餌食になるゴリラだ、情けねえ―――って、あれ?口臭・・・・・・?


「・・・・・・・おおっ」


簡易口臭チェックをしてみると、確かに良くなっている―――と言うか・・・・・・・


「消えてる・・・・・・・」


ついさっきまで悩まされ続けていた、猛烈なニンニク臭は口内から綺麗さっぱり消えている。


流石どらさん、使用方は些か強引だが、その効果はドラさんの道具並に絶大だ。


性格――と言うか、人物自体に少し難ありだが、天才というのは変人が多いと言うし、こんなもんなんだろうな。


「スゲエや、どらさ―――ん?」


苦しそうにもがいているゴリラを、傍らに立って興味深そうに観察しているどらさんへ感謝の気持ちを述べようとしたが、何やら口の中に違和感を感じたので途中で止めた。




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