サクラドロップス
「いつまでも会社にしがみついている長女と、恋愛より未来の職探しに夢中の次女じゃネ?お母さんの心労ばかりが、増えるってもんよね?」
ホロリ、ハラリ・・・
先ほどとは違う、ゆっくりとした涙が、アタシの頬を伝っていく。
イツキ
ねぇ、イツキ・・・
アタシ、頑張る。
アナタの分まで、頑張って生きるから。
「うん、でも、頑張りすぎずに、ネ?」
両手をアタシの肩に置いて、イツキがアタシの顔を覗き込む。
アタシは何故かイツキの顔が見られなくて、彼の顔から視線を外してしまう。
外した視線の先に、悲しそうに首をかしげるサクラ。
アタシの涙は、ますます止まらなくなる。