疲れ切った心





「空?」


「そう」



今はグレーに染まっている。



「お前、海外に引っ越すのか?」



海外か。その手があったね。



でも生憎私の手元に海外まで行けるお金はない。



「違うよ」



「・・・・・・じゃあ、もしかして死ぬ気か?」




首を縦にも横にも振らずただ空を見上げた。



ギュ____



後ろから抱きしめられたが、反応もせず空から視線を動かさなかった。



「死ぬなよ」



「ふふっ、それはどうかな」



「俺は?竹下は?親はどうなんだよ」



親・・・・・



私を利用して結婚をした母。



自分の子供じゃないと分かった父。



そんな2人が私のことを心配するはずがない。



「悠斗も結夢も私が居なくなった方が肩の荷が降りるでしょ」



「バカ。んなわけねぇだろ」



行かせんと言わんばかりに腕の力が強まった。
< 451 / 572 >

この作品をシェア

pagetop