疲れ切った心
カチッ
「はい、終わり」
「ありがとう」
再び悠斗に抱きついた。
「片し難いだろ」
そう言いながらコンセントを抜いてドライヤーに巻きつける。
「ねぇ、抱いて」
心も身体も悠斗でいっぱいにしたい。
「珠理、今日変だぞ?死ぬって言いだしたり、一緒に風呂入ろうとか、抱いてなんて言うなんて」
「私は、私は至って普通よ!」
_______!
気付いた時には遅くて、悠斗に向かって叫んでいた。
「珠理・・・・?」
「ごめんなさい」
悠斗と距離を空けた。
「私、お人形だったの」
脚を抱えた。
「確かに、お人形は昔からそうだった。でもまさか、父親と血が繋がってないなんて思いもしなかった」
「珠理?」
「猫被ってるのは親の機嫌取りって言ったでしょ?」
悠斗を見る訳でもなく、腕に顔を伏せた。