疲れ切った心



「でも現実は父親が違う人で、母親は私を利用して結婚した。
そんな2人の為に苦しい思いをしてまで世間から賢い子、いい子って思われるように頑張って来た。それも今日で終わり」



思いだしただけで涙が出そうになった。



「今日言われたの。あなたはお父さんの子じゃないって。その話を聞いた時、涙じゃなくて笑いしか出てこなかった。


今までの自分の行動に笑えたの。


血の繋がらない父親と私を利用してまで結婚した母親。


それを知らないで機嫌取りをしていた自分に笑えた」




もし、知っていたら考えが変わっていたのかもしれない。



“父親は私の本当の父親じゃないから迷惑をかけないようにしよう”とかね?



でも私が聞いた時にはもう遅かった。



感情が出来上がっている。



考えを変えることなんて何もかも手遅れ。



「だからよ。だから死ぬの」



親に復讐って意味もあるのかもしれない。



今、悠斗はどんな顔をしてる?



簡単に死ぬって言って怒ってる?



死ぬ理由がこんなんで呆れてる?



私がバカすぎて笑ってる?



でもね、決めたの。



あの家に帰るくらいなら死んだ方がマシ。



「意味分かんねぇよ」
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