恋愛モラトリアム~夢見る乙女のオフィスラブ~

 私はとっくに別れたつもりだった。

 ホテルから逃げ出したあの日から、

 雅彦からは何度も電話がかかってきたし

 メールが来たりしたけれど、

 全て無視していた。

 だけど、この人にはそんな意思表示なんて無意味なんだ。

 首から手が離れてやっとまともに呼吸が出来ると思ったら、

 今度は胸を掴まれた。

 それは愛撫とか痴漢とかそういった類いの掴み方ではなく、

 握り潰されるほどの強さだ。

「痛い! やめてよ!」

「気持ち良いです。もっとしてください、だろ?」

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